長年お世話になってきたトロント観光局。数えてみると、15年にはなるでしょうか。最後のお役目は、ソーシャル・アンバサダーという役割でした(2018年5月末で任期満了)。
お付き合いのきっかけは日本語パンフレット(業界向け)の製作補助。印刷に関するあらゆることを現場で学びました。
その後インターネットが普及するにつれ、当時は珍しかった日本語でのホームページ製作の責任者となり、SNSが流行りだすとこちらも加わり、現在に至ります。やってきたことは、ゼロからの企画立案と実行・報告。カナダ人の上司に簡潔ながらも状況が把握できるような報告書を送るのは、毎月苦労するところです。
1年(あるいはプロジェクトごと)契約というフリーランスの身。区切りをつければそれでおしまい、がルール。「契約期間中でも一方的に終了する場合があります」とも明記されながら15年以上続いているというのは、ありがたい限りです。「今年は大幅な予算削減で、カットの対象。ごめんなさい」という年もありました。
SNSは今年で都合4年目。どうするのかな? と思っていたら、年が明けてしばらくして「今年も続けたい」という要点の長いメールが入り、先日ミーティングに行ってきました。
・昨年同様、日本語SNSを任せたい。ついては「ソーシャル・アンバサダー」に就任してほしい
・観光局としてこれまでの日本語SNSをベースにし、数カ国語を増やして行きたいので、雛形にしたい
すでにメールで知らされていた要件を会って確認するのか、と考えるに、私がどんな人間かを会って確かめるのが目的だったようです。新たに今年から担当になったマネージャー(過去2年間はディレクター)は、初対面。仕事をしてゆく上で人間関係を重要視されるのは、保守的な街トロントの特徴。その場で相手を安心してもらうのが、この日の役目でした。
仕事の受け手である私にとってみても、人間関係がしっかりしていれば安心して仕事ができるというもの。内容や結果が重視されるのは当たり前ですが、その環境としてこういったことの手順が正しく踏まれているのは安心につながります。
トロントで暮らすようになり節目の20年を超え、この仕事を総決算のつもりであたってきましたが、充実した内容のものを受け渡すことができて幸いでした。すでにこのアカウントから離れていますが、今後の充実に期待しています。
ブログ:http://www.visittorontojp.com/
ツイッター:https://twitter.com/VisitTorontoJP
Facebook:https://www.facebook.com/seetorontojp