トロントの公共交通機関も近代化されてきて、少しずつ東京にいる時のように乗りやすくなってきました。今回はその立役者である PRESTO システムについて書いてみます。
最初にこのブログを書いてから少し時間が経ったので、2018年5月現在の状況に合わせてアップデートしました。
PRESTO はプリペイド式のスマートカードです。チャージしておいた金額が、乗車時にカードリーダーにタップされる度に引き落とされます。日本では SUICA や PASMO が広く普及していますが、PRESTO は、トロント及び近郊都市とオタワで広く使用されています。
ちなみにモントリオールとケベックシティでは OPUS という別なカードがあり、互換性はありません。
カードデザインは3種類(機能は一緒)。一般的なのは、グリーンのカード。黒のカードは、指定の Shoppers Drug Mart で入手可能です。UP Express 開通記念オリジナルデザイン・カードがありましたが、現在は販売されていません。
トロントでは TTC(地下鉄・バス・ストリートカー全線)、近郊都市を結ぶ GO Transit(バス及び鉄道)、空港鉄道 Union Pearson Express(UP Express)になります。
公共交通機関を中心にトロント旅行を考えているなら、PRESTO カードを入手することをオススメできるほど普及しました。
旅行者にとって最も手軽なのは、トロント国際空港 UP EXPRESS 乗り場手前にあるこの券売機を使う方法です。(買い方の詳細はこちら)
2018年6月現在、新型多機能型(左)の地下鉄駅への配置が始まりました。この機種は、現金(カナダドル)も受け付けるのと、カードが買えます。現金しか手持ちがない(旅行などで来ていてやたらとクレジットカードを使いたくない)場合この端末を探すか、ユニオン駅のヨークコンコースの GO 窓口に行きます。
窓口で買う場合は、ユニオン駅地下の York コンコース(待合所)にある販売所に行きます。カード代として6ドルかかり乗車賃として最初にチャージをしますので、20ドル札を出しこれでお願いします、という方法が簡単です。
TTC は運賃が一律料金のため乗車時にカードリーダーにタップします。降車時(駅の改札を含む)はタップする必要はなく、そのまま外に出ます。
GO Transit と UP Express の場合は区間によって運賃が違うため、乗車時と降車時にそれぞれ1度ずつタップして料金を確定させなければなりません。
なお UP EXPRESS を使ってユニオン駅から空港へ向かう場合、必ず「TO AIRPORT」サインのある端末にタップしてください。車内では必ず検札がありますので、カードを提示してください。
残高不足で乗車しようとすると、「x」マークが出て知らせてくれます。地下鉄駅と新型ストリートカーの場合は、必ず付近にチャージ機があります。注意したいのは、旧型ストリートカーとバスはその場でチャージができません。残高については覚えておく必要があります。
残高照会は、駅にある端末にカードを挿して行います。
カード利用者が増えたこともあり、アプリが数種類発表されて便利になってきました。各アプリの比較をこちらに書いてみました。
以下グリーンのチャージ専用機でのチャージをご紹介します。
動画を作ってみました。以下はステップごとの解説です。
最初に画面をタッチしてスタート画面を出すと、左下にカードを挿すように指示されます。
PRESTO カードをこのように入れます。
こういう画面が出てきます。
右下のボタンを押します。
チャージ金額を決めたら、画面をタッチします。
先に進みます。
レシートがいるかどうかを聞いてきます。
支払いもタッチ式。
チャージが完了したという画面が出たら、PRESTO カードを抜きます。
リロードの機械がある駅のリスト:
https://www.prestocard.ca/en-US/Pages/ContentPages/SSK.aspx
PRESTO カードにどれくらいの残高があるかについては、こちらに書きました。