毎年コンセプトが変わるTTCの定期券デザイン。初めて買ったのは昨年でした。この時はどちらかというと無機的なデザインでしたが、今年はまた違ってカラフルな絵柄が採用されています。
今回は、この自動パス販売機で購入。
画面の右下をタッチ。
大人の定期券を1枚。
146ドルと出てきます。「Accept」をタッチ。支払いは銀行カードで。
カードが出てきます。
交通系スマートカードでは日本は随分進んでいて、東京とトロントを行き来していると自然と両都市の違いを考えたりします。iPhone を Suica に入れて改札を抜ける感じは便利で、コンビニで使えたり残金がその場でわかるところも含めて「便利」だと思います。特に東京は忙しい街ですし、機能重視は当然だと感じます。
トロントで暮らしていると、カナダ最大の都市だと言われているけれどもやはりのんびりしているのは事実。それほど便利で多機能である必要はなく、どちらかというとシンプルでわかりやすい使い勝手の方が「トロントらしい」と思います。街には沢山の移民が集まり、多くの文化や言語が入り混じっています。当然考え方が根本的な人々が寄せ集まって生きているわけですから、のんびりやらないとまとまりがつかないという現実もあると思います。
日本の定期券は、スマートカードであっても乗車区間と有効期限が書いてあるのが一般的ですが、トロントの場合はこんな仕上がりになるのが対照的で面白いですね。旧型ストリートカーやバス乗車の際に運転手さんに見せる際、絵柄でその月の定期券とわかるのは便利だと思います。微妙にローテクでレトロな理由は、こんなところにもあるかもしれません。
ローテクとは言え時代の流れの中で、着々と進化は遂げています。PRESTO 導入に伴う自動化ゲートはその一つ。TTC の近代化に成果を上げた CEO はニューヨーク地下鉄にヘッドハンティングされたのは昨年のことでした。週末ごとに工事で止まる TTC の評判は芳しくはありません。利用者が激増する中で、より多くの人を効率的に運ぶための新しいシステムの導入のためのようです。
といろいろ書きましたが、特に必要もないのに買ってしまったので、TTC を使って今月もせっせと出かけることにします。