音楽をかけ続けるができるストリーミング・サービス。インターネットWifiとの組み合わせで手軽に沢山の曲を聴き放題できるとあって、急成長している分野です。
遅ればせながら始めた iTunes Music もそろそろ1カ月。少しずつストリーミングの意味と使い方がわかって来たところで、もう一つのサービス Spotify(スポッティファイ)のアカウントを作り、両者を比較してみようというのが今回のブログの目的です。
スタートは、Gmail アカウントを使って「Spotify Freeプラン」サインアップすることから。手続きは簡単。わりとあっさり無料で音楽が聴けるようになりました。このアカウントを使って、パソコン/スマホ/タブレットと3種類のデバイスで音楽を聴くことができます。
曲へのアクセスはそれぞれのアプリからになります。
情報量が一番多く検索に便利だったのはパソコン(画面はプレミアム会員)。
面白かったのは、iPad で聴いていると iPhone にも通知が来ること。
iPhone の画面を使ってリモコン感覚で音量などのコントロールができてしまいます。
iPadのアプリで残念なのは、マルチウインドウに対応していないこと。作業しながらだと、いちいちアプリ画面を立ち上げないとなりません。まあパソコン画面でも画面は半分までしか縮小できないので、仕様の問題なのでしょう。
アプリを起動し、アカウントを使ってログインするとおなじみの「プレイリスト」が出てきます。スクロールダウンして行くと、アプリが推奨する沢山のプレイリストから選ぶことができます。Spotify のサービスを理解する第一歩ですね。
慣れてきたら、画面下の「Search」をタップ。
画面が「チャート」に切り替わります。「Top 50」、「Viral 50」と出て来ていますが、カナダからアクセスしているのでトップにはカナダと全世界の2種類が出ています。
実はスクロールダウンして行くと各国のバージョンが出てきて、一番下には「日本」もあります。聴いてみると、確かに今日本で話題の曲が次々とかかってきます(ところどころグレーになっていて聴けない曲もある)。
今度は自分だけのプレイリストを作ってみることにします。「作成する」のボタンをタップ。
名前をつけます。
候補が色々と出てきます。選び方は、曲の画像をタップしてお気に入りを決めたら右側の「+」ボタンをタップ。これを順番にやってゆきます。
候補を「最近再生した項目」からも選べます。
自分だけのプレイリストが完成します。
例えばストリーミングで聴いている曲が気に入ったら、右上の「・・・」をタップ。
すると「プレイリストに追加」メニューが出てきます。ここをタップすると、
その場で追加される、というわけです。こうやって自分だけのプレイリストを増やしたり減らしたり、新しいものを作ったりする、という遊びができるわけですね。これは昔良くお出かけの時などにカセットテープに好みの音楽をダビングしていたのと同じ感覚。ですが、4000万曲から選べる(無料でも)わけですから、スケールが違います。
実は無料で聴いていると広告のアナウンスが気になってきましたので、「有料プレミアム会員」にサインアップしてみることにします。
今だと最初の3カ月が99セントのキャンペーン中で、キャンセルはいつでもできるとのこと。3カ月間をほぼ無料でお試しし、その後どうするかはまた考えることにしました。サインアップはアプリ上ではできないみたいだったので、ウエブサイトから。
アップグレード終了後アプリでログインすると、プレミアム会員用のメニューに変わっていました。以前は「ホーム・サーチ・マイライブラリ」の3つだった画面下のメニューに「ブラウズ」と「ラジオ」が加わり全部で5つに増えました。
当然ですが表示される内容がものすごく増えました。例えばこのブラウズ、
ずっとスクロールダウンして行くと、ジャンルだけでなく「気分」で選べるプレイリストが出てきます。
「スリープ」は寝る前の音楽ですね。タップしてみると、
「Peaceful Piano」というプレイリストが出てきます。そのまま聴きたいときは「シャッフルプレイ」ボタンか、下の曲名をタップ。気に入ったら「ダウンロード」をオンにするとスマホにダウンロードされます。
これだけストリーミングをしていると、たくさんデータ量を消費しますからWifi以外の場所で聴く時用に保存しておくという機能ですね。
さて、ここまできて iTunes Music と Spotify の違いは何だろうかと考えてみました。
iTunes Music で聴いている楽曲を片っ端から検索をかけてみましたが、Spotify ですべてヒットしましたが、使って分かった最大の違いはプレイリスト。ベースとなる楽曲が同じなら、どう聴かせるかがツボで、この充実度は重要です。
Spotify の方がプレイリストのスタイルは結構スッキリしてデザインもが直感的で、使いやすいと感じました。いちれいですが、カナダのアカウントを使って J-POP を探す場合、Spotify ではTOP 50「日本」を開くと人気の楽曲を、さらに広く知りたければ「J-POP」とけんさくを掛ければいくつかのプレイリストが出てきます。ざんねんながら iTunes Music で同じようにした場合、そもそもこのジャンルがなく検索結果が出てきません。
もう一つ違うのは、画面デザインとじょうほうりょう。こちらは iTunes Music。スッカスカですね。
こちらは Spotify。ともに iPad アプリの画面ですが、見える場所に表示される情報量が圧倒的に Spotify の方が多く、「関連アーティスト」を辿って行くと、新しい楽曲に出会う可能性が増えます。
すでに好きなアーティストが決まっていて、すでにCDもたくさん持っているのであれば iTunes。iTunes Music をオンにすると、これまで大事に集めてきたライブラリに微妙な影響が出るようですから、今までのものを触らずキープしたいのであれば、そのまま iTunes で決まりでしょう。
新しい音楽や楽曲にどんどん触れて行きたい、今の旬を知りたい、気分に合わせていろいろ聞きたいなら Spotify。家にWifiがあれば、聴きたい時にストリーミングで豊富なプレイリストを使い、外出時にどうしても聴きたい曲だけ自分のプレイリストを作ってダウンロードしておく、というスタイルです。
コスト的には月額は両者同じ。iTunes を年間払いにするとディスカウントがありますので、その分おトクです。広告を気にしないのであれば、Spotify の無料プランで充分楽しめます。
iTunes のフリー期間はまだ2カ月ほどありますので、もうしばらく両方聴き比べて、また何かありましたら書いてみようと思います。