トロント郊外でオーべルージュを探す

オーべルージュというのは、レストラン付きホテルのこと。特に郊外にあることが多く、クルマで出かけて食事をし、そのまま泊まることができるように20〜30室のこぢんまりとした宿がついている施設を指します。

この記事の目次

今回選んだのは、トロントからクルマで約1時間半と日帰り圏内のナイアガラ付近。滝は世界に知られる一大観光地ですが、ここへは行かず、さらに手前のワインルート沿いのワイナリーで有名なナイアガラ・オン・ザ・レイクも後回しにし、手前のジョーダン(Jordan Village)という瀟洒な街です。

レンタカーで向かいます

ダウンタウンでレンタカーをします。コンパクトカーを予約したら、ニッサンでした。ミニドライブなので、これくらいで充分。

ハイウエイを降りると、谷を走るワインディング・ロードが待っています。目的地周辺はワイナリーが点在しています。最近レストランが付属するワイナリーが増えて来ましたので、立ち寄りながらホテルに向かうのも楽しそうです。

ここは徒歩数分で終わってしまう小さなヴィレッジ。ショップが並んでいるので、中をのぞいてみるのも楽しみです。

小さいのに似つかわしくないほど大きな駐車場があります。

オーべルージュ的 Inn on the Twenty

目的のホテルは、この真ん中にある「INN ON THE TWENTY」。

今回の旅は、ここでしこたま食べて飲んで、すぐお部屋に戻ってゆっくりするのが目的。だからと言って、いかにもホテルのレストランでお食事というのも芸がない。美味しくて雰囲気のあるレストラン+ホテル=オーべルージュ的なセッティングの宿がないかと探して、前にも一度レストランに来たことがあったのを思い出しました。

正面を入ると、ちょっと豪華なお宅に招待されたようなロビーが待っています。一番奥がチェックインカウンターです。

今どきのホテルに似つかわしくないレトロなカギを渡され、階段を上がってお部屋に向かいます。

ここはメゾネットタイプ。こちらがリビングで、

階段を上がると、

ベッドルームと奥にはかなり広いバスルームがあります。

ワイナリーで試飲したり・・・

付近を散歩。

一軒家をリノベーションして店舗にしたようなパン屋さんがあります。

ちょうどお腹も空いてきたので、ランチに野菜たっぷりのサンドイッチをいただきました。

実はここには有名な Cave Springs Cellers(http://cavespring.ca)というワイナリーがあります。大きな駐車場は、ここにワインを買いにやってくる旅行者のためでもあったりします。

宿泊には無料試飲のインビテーション込み。

おすすめを4本。Dolomite というワインはここでしか飲めないワインを試飲。(ダウンタウンのLCBOには出ていない)。レストランでも出しているというので、ディナー・ワインの下調べ完了。

ディナーと朝食

ディナーは、先ほどのワイナリーのお隣にあるホテル併設の Dine on the Twenty(https://innonthetwenty.com/dining/dine-on-the-twenty.php)で。ちょうどホテルの道を隔てた正面です。

オフシーズンなので、静か。朝食・ランチ・ディナーにアフタヌーン(午後3時〜5時)のサービスがあります。この晩は私たちの他にはひと組で、とても静かでゆっくりとお食事をいただくことができてラッキーでした。以下お料理の写真は明るくしていますが、実際は照明が落とされていたので落ち着いた雰囲気でのお食事でした。

メニューはローカルなものが中心。前菜に注文したのがフルーツと生ハム(手前)。

こちらが奥のスモーク・サーモン。サラダ仕立てで、うずらの半熟卵とキャビアがそえられていました。

メインのお魚はエリー湖の白身魚ピッコロのグリルと、ラム。ピッコロは淡白な白身魚でいわゆる地のもの。レストランは空いていたのに、しっかりとしたポーションがでてきました。カナダのラムは美味しいですよ。シェフもラム料理は基本なので、上手に料理してくれます。ワインは、もちろんグラスでお料理に合わせていただいています。

たっぷり1時間半、デザートまで行きました。

一夜明け、朝食も昨晩と同じ徒歩1分のレストランへ。

メニューはシンプル。

コーヒーとフルーツをいただき、

ごく一般的なコンチネンタル・ブレックファスト。朝から満腹です。この後、ナイアガラ・オン・ザ・レイクでお買い物をし、トロントに戻りました。

結論

ここの客室は28室しかない小さなホテルなので予約はなかなか難しく、今回はタイミングが良かったのも幸いしました。オフシーズンに訪れるトロント郊外のオーべルージュ的ホテル、なかなか良かったと思います。