バンクーバーに行ったのは、2013年のこと。その時にはまだなかった交通系カード Compass(2015年8月より開始)が今回のテーマです。
世界中で急速に普及し始めている交通系カード。トロントでもようやくトークンから PRESTO への移行が本格化してきましたが、バンクーバーの様子を見ると、トロントより少し先を行っているようです。
Compass は Translink が運営するメトロ・バンクーバーの公共交通機関で使える交通系スマートカード。2013年当時はまだチケット制で、このように進化するとは思いませんでした。
今年(2018年)5月からロンドン式のクレジットカードをタッチすることで乗車ができるようにシステムが変更されたようで、Apple Pay なども使えるようになっているとのこと。
路線図を見ると、バンクーバーはこちらもロンドンと同じゾーン制。最初にタップすると、そこから全ゾーンに乗車した場合の最大料金を Reserve(仮予約)し、下車の際にタップ(tap off)した時に実際の乗車金額を確定させる、というシステムのようです。従って、下車時にタップし忘れると、最初に仮予約された最大料金がチャージされる、という仕組みになっているのですね。
トロントのTTCは全体が1ゾーンですからこの問題は起きませんが、UP Express は距離で料金が決まるため、チャージ料金に混乱がありました。振り返ってみると、日本のシステムは複雑なところを上手に運用しているのだと思わされます。
バンクーバーはトロントと違って海に面している港町。仕事で訪れた自由時間を見つけて街を歩きましたが、今度行く機会があったら、Compass を使って街歩きをするのも楽しいかなと思っています。そこで旅行気分を味わうために、カードを注文してみることにしました。

Compass カードの公式ウエブサイト(https://www.compasscard.ca)の右上「Purchase a Card」をタップすると、カナダ国内にカードを郵送してくれるサービスがあります。今回はこれを利用し、トロントでカードを入手します。
まずはカード購入のトップページ。カードタイプの欄は Adult(大人)を選び、その下のボックスはオプションとして名前を入れることができるようになっていました。Give your card a name instead of a number(番号の代わりに名前を入れられます)ということだったので、試しに自分のファーストネームを入れてみます。
スクロールすると、カードのチャージ額が決められます。取り敢えずバンクーバーに行く予定はないので、最小金額の$5を入れておきます。
$5をタップし Add a Pass to your card をチェックすると、その下に月払いのパスの料金がゾーンごとに表示されます。残念ながらデイバス(1日パス)はないようでしたので、このまま Add to order(注文する)をタップ。
Review your order(オーダー確認)ページが出てきます。カードには、$6(カード代)と$5(チャージ代)が記載され、合計金額が$11になっています。
次の画面では、送り先の住所を入れます。国のところがカナダのみになっていて、日本からは注文できないようになっています。今回はトロントの自宅に送ってもらいます。
支払いはクレジットカードで。
最後にもう一度注文確認の画面が出ます。送料はゼロですね。カナダポストが使われるようですので、8~10日で届くというのでのんびり待ちたいと思います。
オーダーが完了しました。
注文してから約5日で、無事トロントの自宅にカードが届きました。路線図が同封されているかも、と期待しましたが、規約のパンフレットのみでした。それでもロンドンの時はカード一枚がデカイ封筒で送りつけられてきただけでしたから、良心的と言えるでしょう。
大きさは標準のカードサイズ。申し込み時に「カード番号の代わりに名前を入れられます」とありましたが、送られてきたモノには名前は刻印されていませんでした。まあ、仕方ないですね。そもそも、トロントにいて Compass カードを手にすることができること自体が素晴らしいこと。これでいつでもバンクーバーに行くことができます。