カナダの旅行先として超有名な、ナイアガラの滝。今回はトロントからの行き方をテーマに書いてみたいと思います。
人気観光地のため、チョイスが沢山あるのはありがたいこと。それぞれに長所・短所がありますので、参考になればと思います。
トロントのダウンタウンからナイアガラの滝までの距離はおよそ130キロ、クルマでの所要時間は約1時間半(渋滞なし)で、これがトロントとナイアガラ間の移動時間の目安となります。
主なアクセスの方法は以下の4つ。
・バス(トロントバスターミナル発)
・鉄道(ユニオン駅発)
・シャトルサービス(ホテル発)
・レンタカー
以下順番に見てゆきます。
トロント側の発着は、トロントコーチ・ターミナル。出発番線が決まっていて、時間になるとアナウンスがあります。場所は地下鉄ダンダス駅下車徒歩10分です(グーグルマップ)。
ナイアガラのバスターミナルは、ナイアガラの滝からはちょっと遠い場所にあります(グーグルマップ)。ナイアガラの滝へここから歩くと30分くらいかかってしまう距離で、WEGO という巡回バスを利用します。チケットはバスターミナルの窓口で買うことができます。
バスはいつもこんな風にほぼ満席で走ります。バスには荷物室があるにはありますが、大きなスーツケースを持っての移動はなかなか難しいと考えて良いでしょう。
トロント発 | ナイアガラ発 |
---|---|
午前7時発(午前8時45分着) 午前8時発(午前9時45分着) 午前9時半発(午前11時20分着) 午前10時半発(午後12時半着) 午前11時半発(午後1時半着) 午後12時半発(午後2時着) 午後2時発(午後3時50分着) 午後3時15分発(午後5時10分着) 午後4時半発(午後6時40分着) 午後6時発(午後7時55分着) 午後7時半発(午後9時半着) 午後9時15分発(午後10時50分着) 午後11時発(午前12時45分着) |
午前6時45分発(午前9時20分着) 午前7時30分発(午前9時40分着) 午前9時30分発(午前11時25分着) 午前11時15分発(午後1時20分着) 午後12時35分発(午後2時25分着) 午後1時45分発(午後4時5分着) 午後3時発(午後4時55分着) 午後4時30分発(午後6時30分着) 午後5時45分発(午後7時45分着) 午後7時30分発(午後9時30分着) 午後8時30分発(午後10時15分着) 午後10時15分発(午後11時59分着) |
夏季は利用客が多いため本数も充実していて、午前中5便/午後8便、合計13便。到着時間はあくまでも目安です。値段は$14~$20(片道)で格安が特徴。座席は午前中の早い便を中心に売り切れて行きますので、早めのチケット手配を。
上の写真はナイアガラのバスターミナル。窓口左手には、トロントに夜早い時間に到着するバスから順番に売り切れたバスに「Sold Out」のシールが貼られて行きます。
チケットはバスターミナルで買うことができます。当日券は時間によっては売り切れていることが多いので事前に予約サイトの空席情報をチェックしておくと良いと思います。
予約サイト:https://ca.megabus.com/route-guides/toronto-to-niagara-falls-bus
ナイアガラへ鉄道を使う方法は、GO Transit と VIA 鉄道の2種類があります。どちらもトロント側はユニオン駅の発着になり、ナイアガラはナイアガラ駅となります。ユニオン駅はダウンタウンの真ん中ですが、ナイアガラ駅はバスターミナルと同じ滝から離れた場所となりますので、WEGO バスを使って観光エリアへアクセスします。
1)GO はトロントと近郊都市を結ぶ通勤快速。これが夏になると期間限定で週末のみ直通列車を走らせます。特に観光振興のため特典が用意されている往復$30の夏季限定パッケージ料金は大変お得。これはバス料金に肉薄しています。
ユニオン駅で GO へのアクセスは、ヨーク・コンコースから。ディスプレイに表示される出発番線の階段を上がります。
特にこの列車は Bike Train と呼ばれていて、自転車専用車両を備えたもの。サイクリストたちはナイアガラの手前のセントキャサリンズで下車し、ワインルートを走るのが人気ですが、スーツケースなど大きな荷物は苦手です。
発着駅 | 出発時間 |
---|---|
トロント発 (午前1便/午後2便) |
午前9時発(午前11時4分着)/午後4時18分発(午後6時22分着)/午後8時10分発(午後10時14分着) |
ナイアガラ発 (午前2便/午後2便) |
午前8時半発(午前10時34分着)/午前11時半発(午後1時34分着)/午後7時20分発(午後9時24分着)/午後7時20分発(午前1時4分着) |
トロント発/ナイアガラ発の時間をまとめました(変更の可能性もあるので、チケット購入前には要確認)
チケットの購入はコンコース内にある窓口でもできますが、公式サイトからが便利です。
予約サイト:https://www.niagaraparks.com/visit-niagara-parks/plan-your-visit/deals-toronto/
ちょっと戸惑いますが、GO 乗車は改札がなくそのままホームに上がり車内に入り好きな席に座ります(全席自由)。
二階建て車両の上側に座ると美しい景色が楽しめます。特にバーリントン手前の湾を回る風景と、セントキャサリンズ周辺はオススメです。なお車内でも検札はありませんが、抜き打ちでチケットを持っていないと大変なことになりますのでご注意を。
トロントからナイアガラの滝まで輪行(Bike Train Ontario)
https://makotophotography.blog/2017/12/13/3108/ナイアガラからGOバスと列車で輪行
https://makotophotography.blog/2017/12/14/3122/
ナイアガラへ格安往復$30チケットを買って分かったこと
https://makotophotography.blog/2018/06/03/3418/#3
2)VIA 鉄道ナイアガラ行きは毎日1往復運行。
時間は下記の通りで、毎日運行です。
発着駅 | 出発時間 |
---|---|
トロント発 | 午前8時55分(午前10時51分着) |
ナイアガラ発 | 午後5時45分(午後7時41分着) |
運賃は往復で約50ドルとGOより割高になります。
この列車の名前は「メープルリーフ号」といって、最終目的地は国境を越えたニューヨーク。トロント発のアムトラック列車のカナダ区間を VIA が運行しているもの。チケットをユニオン駅の窓口で買い、パンフレットももらうと良い旅の記念になります。
従って、車両はアメリカ仕様という面白い列車です。旅客列車なので、スーツケースは別に預りサービスがあります。
トロント発:午前8時55分発(午前10時51分着)
ナイアガラ発:午後5時45分発(午後7時41分着)
メープルリーフ号に乗ったら、最後尾のダイニングカーを訪れてみてください。
この車両のテーブルに座り車窓を眺めながらコーヒーとベーグル(お願いするとちょっとだけチンしてくれます)で朝食をとるのがこの列車の楽しみ方。GO は安く上げるには良いですが通勤快速なので、旅情を取るならこちらが楽しいでしょう。
予約サイト:https://www.viarail.ca/en/
カナダで運転できる免許証(国際運転免許証)を持っている場合は、移動の自由度がグッと上がるレンタカーが選択肢になります。
必要なものは免許証と同じ名義のクレジットカードとパスポートなど政府発行の写真付き身分証明書。コンパクトカーで保険を全部つけると約100ドルくらいになりますが、2~3人だとかなりおトクになります。
空港で借りて空港で返すパターンが多いと思いますが、ナイアガラまではすべてハイウエイ(無料)使用で道を間違えることはほぼありません。大きく「Niagara Falls」と書かれた看板が次々出てきますので、適宜グーグルマップと照らし合わせれば初めてでも問題ありません。
日本と違うのは、右側通行だということと交差点で正面が赤信号でも右折に限って許可されている(特別に表示がある場合は除く)ことでしょうか。オービス的なものはありませんが、警察車両が随時走っているのでスピードには注意(100キロ)してください。
返却は満タンで。空港周辺には24時間営業のガソリンスタンド(すべてセルフ)がいくつかありますので、あらかじめ場所を確認しておくと良いでしょう。
トロントとナイアガラを結ぶシャトルサービスはナイアガラ・エアバス社が運行していて、トロントのホテル~ナイアガラのホテル~トロント国際空港を3点でつなぐサービスが有名です。
予約サイトは一部が日本語になっているので、ここからの予約になります。メニューの「空港送迎サービス」は、トロント国際空港からナイアガラのホテルを結ぶもの。「Multi-city」の Shuttle – Shared Ride を選ぶと3種類のパッケージ(空港~トロントのホテル~ナイアガラのホテル~空港など)が出てきます。
お値段はそれなりですが、スーツケースの移動が面倒・現地でクルマを運転しないなど楽な方法を探している場合、値段との兼ね合いで参考にすると良いと思います。
なお、発着は第一ターミナルの到着ロビーのさらに下の階のグラウンド(G)レベルで、ロビー右手奥のエスカレーターあるいはエレベーターを使って降りた先ですのでお間違いのないよう。