トロントから日帰りも可能なボストン満喫旅を考えてみました

トロントから気軽に行ける旅先として、意外に穴場なのがボストン。気軽に、といってもアメリカ国境を渡るのでその点はちょっと面倒ではありますが、夏のこの時期ボストンに行く理由について書いてみたいと思います。

この記事の目次
飛行機を使うとわずか1時間半

トロント・シティー空港を本拠地とするポーターエアは、トロント〜ボストン間を約1時間半で結ぶ定期便を1日6〜7便が飛ばしているので、朝の飛行機に乗り夜に戻ってくることは充分可能だったりします。

チケット代は週末でなければ往復$300〜$350程度で、たまにセールもあってこれより安くなることもあります。スケジュールに余裕があるなら、料金が下がった時を見計らってボストンに行くというのもアリでしょう。

移動は地下鉄が便利

ボストンは地下鉄が便利。ローガン国際空港に到着したら、到着ロビーでチャーリーチケット(Charie Ticket)というチケットを買っておくと、あまりお金をかけずに行動することができます。

チケットには1日($12.00)/7日($21.25)乗り放題があります。支払いはクレジットカード(デビッドも可)のみです。

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空港からダウンタウンへ向かうには、まずローガンシャトルと呼ばれる無料巡回バスに乗り、地下鉄ブルーライン駅へ向かいます。

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これがブルーラインの空港駅。

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入場は、ゲートの機械にチケットを入れ、反対側から出て来たらそれを取るシンプルな方法ですので、間違えることはないでしょう。

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地下鉄の路線で空港とダウンタウン周辺の位置関係です。(詳細はマサチューセッツ・ベイ交通局のウエブサイトを参照

やはりシーフード三昧

ボストンは港町ですから、真っ先に思い付くのがシーフード。旅先で生ものは禁物、という意見もありますし、確かに体調が悪い時の生ガキは注意が必要ですが、普段からこういったものを食べているのであまり気にしないようにしています。

名店は数あると思いますが、私たちが訪れたのはリーガル・シーフード(公式ウエブサイト)。チェーン店でちょうど泊まっていたホテル(パークプラザ)の目の前というロケーションだったのでふらりと入ったお店でした。特に美味しかったのは、生のリトルネック(蛤に近い)と、ツナバーガー。素材がとてもフレッシュだということがよく分かる仕上がりでした。

ボストンと言ったらクラムチャウダーが有名ですよね。ちょうど独立記念日に近い日程で訪れたので、ボストン・ハーバーフェストの一貫で行われているチャウダーフェスティバルに立ち寄れたのもラッキーでした。参加レストラン自慢のチャウダーを試食し、最後に投票するという楽しいイベントで、趣向を凝らした味に出会えて良かったです。

美術館訪問

ボストンに来たらぜひ訪れてみたかったボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston)。原則は毎日オープン(午前10時〜午後5時、水・木・金は午後10時まで)で、休館日がないのが旅行者には嬉しいですね(訪れる前にウエブサイトで念のため要確認)。地下鉄駅からすぐなのも有り難いです。

モネ、ルノアールやミレーといった名画を目の前で見ることができる、貴重な常設展示が行われていました。特にルノアールを見るのは初めて。その色彩というか、明るさというか、間近に見ると圧倒的な美しさです。名画一度はこの目で見ておきたいと思われるのであれば、是非訪れたい場所です。

歴史散歩

アメリカで最も歴史の古い街と言われるボストン。茶会事件はあまりにも有名ですが、イギリス植民地支配からの独立戦争のきっかけを作った事件が、ここで起きました。

街には道路に赤い線が引かれた散歩道があり、これを辿ってゆくと主要な史蹟を回る歴史散歩ができるフリーダムトレイル(Boston’s Freedom Trail)があります。カナダ建国記念日(7月1日)の連休で訪れたボストンでしたが、ちょうどアメリカ側では4日が独立記念日。伝統的なコスチュームに身を包んだ人々のパレードなどもあり、両国の対照も興味を惹きました。

名物ダンキン・ドーナツ

ドーナツ屋のチェーン店としては世界最大を誇るダンキン・ドーナツ。発祥はボストンのあるマサチューセッツ州(本部は南のキャントン)にあるため、市内のあちこちにありました。

せっかくだから食べてみたいと思っていたものの、実際はいつでも入れる安心感が仇になり、なかなかタイミングが合いません。結局この時はあまりの暑さに飲み物欲しさに入ったのと、朝食時に訪れたためドーナツは食べませんでした。そんなものなのかもしれません。今思えば駅で見かけた時に1個でも買って食べておけば良かったと思います。

そしてクジラ・ウォッチング

かなりな賑わいの、地下鉄アクエリアム駅周辺。近くの港からクジラ観光船が出るというので、ボストン・ホエール・ウォッチツアーのボートに乗ってみました(一人$53で一日5便・週末はその倍の便)。

乗ったのはカタマラン(双胴船)という大型高速船。約1時間の行程は船酔いもなく過ごせたのは有り難かったです。特にボストン湾をでるところの風景が美しく、その後スピードを弱めるとクジラの追跡が始まりました。しばらくして何頭ものクジラの痕跡が見え、最後には背中から潮を吹くところや尻尾を見ることができてラッキーでした。

レンタカーでプロビンスタウンへ

最後はダウンタウンを抜け出し、レンタカーでプロヴィンスタウンへ向かいます。

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位置関係はこんな感じ。弓のようになっている半島の先が目的地です。

この時は9月で、ボストン国際空港でレンタカーしました。オンタリオ州(カナダ)の免許証を持っていれば、アメリカでも運転できるのは便利です。難点は空港でのレンタカー受付が集中カウンターになっていて、予約会社に関わらず一人ずつ呼ばれるシステムのため結構待たされてしまいました。ルートは、90→93→3→6。特に空港を出てトンネルを走る90→93号線への入り方がややこしく、さらには有料($2.75)なのでコインを用意しておく必要があります。私は Google 先生の指示通りにクルマを走らせ、難を逃れました。

一番先のプロヴィンスタウンは、ボストンで今注目のエリアなのだそう。ちょっとしたリゾート気分を楽しめるということだったのですが、街としてはかなり狭くこぢんまりとしていてクルマを止めるのに苦労した思い出があります。逆に半島に点在するビーチに立ち寄ったら、雄大で綺麗な眺めを堪能できて良かったです。

立ち寄ったのは、評判の良いフィッシュ&チップス屋(Sir Cricket’s Fish and Chips)。大量の食事を調達。今回はレンタカーなので、こういうこともできてしまいます。

実はこの日は妻の親友のお嬢さんの結婚式で、教会での式の後皆でキャンプ場へ移動し、そこで行われる披露パーティーに出席をしてきました。振舞われたのは、名物のロブスター。手でむしりながら豪快に食べたのは初めてで、とても良い思い出になりました。

帰りがけにホールフーズ/トレーダー・ジョーズにより、エコバッグを物色。この辺もレンタカーならでは。空港に戻ります。

 

結論

トロントから1時間半というアクセスの良さは、ナイアガラの滝へ行くのと同じ距離感(飛行機には乗りますが)です。もちろんこの時間帯はトロントからニューヨークも同じこと。改めてトロントは東部アメリカから近距離にあるということがよく分かります。

・公共交通機関が便利
・美味しいシーフードが食べられる
・クジラウォッチングができる
・有名な美術館訪問と歴史散歩ができる

アクセスの良さに加えて、4つのポイントはボストンが魅力的な旅行先であることを示しているように思います。