2019年より順次レガシー乗車券がPRESTOに置き換わる、トロントTTC。地下鉄駅に行くと、キャンペーン・ポスターが数多く貼られています。中でも目を惹くこのポスターについて、実際のところどうなのかについてまとめてみたいと思います。
この記事の目次
トランスファー(乗継)の基本ルール
ユニオン駅からエグリントン駅が開業して以来、路線が増えてもTTCは初乗り料金のみで、どれだけ長く乗っても一律でやってきました。地下鉄・ストリートカー・バスはすべてこのルールが適用され、運賃を払ったら際に乗車賃を払ったことを証明する(Proof of Payment)チケット状のトランスファーが必要でした。
この乗り継ぎには、
・一定方向にのみ向かう
・乗り継ぎ時間は30分のみ
というルールがあります。簡単に言うと、自宅近くからTTCに乗り買い物をして帰ってくるといった理由で乗り継ぐことは禁止されていました。
PRESTOを使うと変わるルール
実は2018年8月末よりこのルールが大幅変更になりました。
・どの方向でも乗り継げる
・最後に乗り継ぐ時間は、最初に乗車してから2時間を超えない
例えば午前10時に改札駅でPRESTOをタッチし、買い物などを済ませて最後に乗車する時間は2時間以内ですから11時59分だと初乗り料金のみになります。これまで往復で払っていたのが片道でいい、というのはかなりお得です。
これは最近のカード履歴ですが9月18日を例にとると、
9月18日午前10時6分にエグリントン駅で乗車した際には3ドルがチャージされていますが、次に11時19分の乗車時には、ゼロとなっているのは2時間ルールが適用された証。
片道料金だけで往復できてしまうのですから、2時間、と覚えておけばちょっとした買い物の時にTTCを使いやすくなります。