【バンクーバー】旅行者目線で体験した、交通系コンパスカード

トロントですっかり普及した交通系カード。2019年よりトロントではメトロパス定期券のカードが廃止・プレストに統合されるなど、ますます普及が加速中。カナダにはモントリオールのオプス(OPUS)、トロントのプレスト(PRESTO)に加えて、バンクーバーにコンパス(COMPASS)があります。

今回バンクーバーでに行った際経験したことを、旅行者目線でレポートしてみたいと思います。

この記事の目次

カードの入手法

乗車には日本でもお馴染みの交通系カードのコンパス(COMPASS)を使います。概要については、下記ウエブサイトを参照してください。
https://www.translink.ca/Fares-and-Passes/Compass-Card.aspx

入手方法は二種類。

1)カナダ国内に住んでいる場合はあらかじめオンラインで注文

出発前にカードを手にしておくと、到着時にすぐに使用することができるという点で安心感はありそうなので、実際に注文してみました。そのブログは下記を参照してください。
https://makotophotography.blog/2018/06/14/3428/

2)現地では自動券売機で気軽に買うことができる

実際に現地に行くと、地下鉄駅に自動券売機がたくさん置いてありました。例えばバンクーバー国際空港に着いてそこからの行動の場合、ダウンタウンのホテルに地下鉄で向かうというのは一つの選択肢です。その際にコンパスカードを購入し、ある程度の金額を入れておくことで、当日あるいは翌日の行動がしやすくなるという利点はあります。

空港駅は、空港到着ロビーの一番端まで歩き、エスカレーターで上がります。

改札付近に券売機はこんな風にずらりと並んでいますが、ここ以外にも各駅にあります。

ウォーターフロント駅。

どこだか忘れましたが、ダウンタウンの駅で。

近景

スクリーンをタッチしてください、と出ます。

画面下には、日本語の表示オプションがあります。

やはり日本語表示は便利ですね。大まかには、

・コンパスカード〜新規(新しいカードを買う)とロード(お金をチャージする)、残高確認

・チケット〜1回限りの磁気カードを買う

この2つが自動券売機でできることです。すでにコンパスカードを持っているので、まずは残高を見てみることにします。

まずはタップします。

こんな風に表示されます。お金が足りないので、チャージします。

ロード(Load Compass Card)をタップ。

手持ちのカードをタップするように言われます。

ロードする金額のオプション(月定期券・1日券・お金のチャージ)が表示されます。1日いろいろ乗る予定があるなら、1日券(Day Pass)がおすすめ。この日はそれほど乗るつもりもなかったので、お金をチャージします。

チャージする金額が表示されるので、それをタップする形になります。

とりあえず10ドル。カナダの銀行カード(Debit Card)、クレジットカード、現金の3種類で支払うことができます。

カナダの銀行カードやクレジットカードは端末右側のこの部分に差し込みます。

支払いが終わったら、もう一度コンパスカードをタップするように言われます。

最初にタップしたのと同じカードをタップ。

レシートがいるかどうかを聞いてきます。

チャージ完了画面。今度はチケットを買ってみます。

チケットの種類がゾーンごとに表示されています。大人(Adult)を選びます。

支払いはキャッシュ、カナダの銀行カード、クレジットカードに加えてコンパスカードでも行うことができます。

コンパスカードで買ったので、タップして支払いを済ませます。

左が紙の磁気カードで、右がプラスチックのコンパスカードです。

使い方

基本はトロントのプレストや、日本のPASMOやSuicaなどと同様、改札の端末にタップする方法で乗車します。

これが一般的な地下鉄の改札風景。

改札に入る時と出る時にそれぞれブルーの丸の部分にタップします。

タップするとこんな風に Processed(支払い済み)という表示がされます。

これがバンクーバーの地下鉄。東京でいうとゆりかもめみたいな自動運転で、運転席がありません。

地上ではこういった路線バスが走っています。

トロリーバスなんですね。これもコンパスカードで乗ることができます。

前乗り後ろ降りで、乗る時にはこの端末にコンパスカードをタップします。

トランスリンクはトロントと違いゾーン制。ルートによって金額が大きく変わるため、我々のような旅行者はルートを予め把握して計算しておき、カードに必要な金額が入っているか把握しておきます。

https://www.translink.ca/Fares-and-Passes.aspx

ゾーンをまたぐのは空港からダウンタウンへ向かう時と、

ダウンタウンからフェリー(シーバス)に乗る時。

料金のゾーンについては、入り口にこんな表示がありました。

シーバスの乗車口風景。

 

 

Apple Payを使って乗車する

料金のゾーンは広いので、例えば我々旅行者がそれを一日のうちに何度もまたいで目的地へ向かうへということはあまりなさそうです。その意味では、その都度シングルチケットを買うという選択肢が最も効率的とも考えられます。

実際に滞在しているホテルが中心部なら、刊行する場所にもよりますが、徒歩でも不可能でない感じで公共交通機関にほとんど乗らないことになります。

その場合はコンパスカードを買うのではなく、クレジットカードを乗車カードとして使っても良いかもしれませんね。トランスリンクはアップルペイに対応しているので、実際どんな感じになるのかを試してみることにしました。

SuicaをiPhoneに入れているので、改札でiPhoneをかざすことには戸惑いはありませんでした。ただ一点使いにくいのは、いちいち顔認証させないといけないこと。日本のようにはいかないところは不便といえば不便。また、こうしたクレジットカードの使い方には抵抗感があるかもしれませんね。

こんな風に画面に通知が来ます。滞在期間中クレジットカードやiPhoneでタップしている人を見ることはありませんでした。地下鉄では駅に券売機がありますから必要ないものの、バスはそうもいかないのであくまでも緊急的に必要になった時のために、ということでしょう。

このクレジットカード対応はすでにイギリスのロンドン地下鉄に採用されていて、トロントのプレストでもロードマップでは将来的に実現する方向性が発表されています。今後カード自体がクレジットカードあるいはスマホ内アプリになっていく流れであることは間違いなさそうです。