ポテトチップスの味は様々ですが、カナダ独自のものといえばケチャップ味でしょうか。幼い頃から食べているとも言われるほどの定番味ですが、日本ではなかなかお目にかかることがありませんよね。この不思議な味のポテチについて書いてみたいと思います。
ケチャップ味の由来は?
この味付けが始まったのは1970年代のこと。80年代には大ブームとなり、すっかりカナディアン・スナック(カナダのお菓子)としての定位置が確立されたというのが定説のようです。
パッケージには Ketchup FLAVOURED(ケチャップ風味)とあり、内容はトマト・パウダー/ガーリック/オニオン/各種スパイスを組み合わせたケチャップ風味のシーズニングと記されています。この製法は 1970 年代から変わらないようです。(詳しくはフードネットワークの記事を参照してください)
トロントで手軽に入手できる5種類のケチャップ・チップス
実際に近所で手に入るケチャップ味のチップスはどれくらいあるのか、スーパーやコンビニに出かけると、5種類のチップスを見つけることができました。
1)パリパリ・サクサクで人気のレイズ(Lay’s)。フリトレー(Lrito Lay)はアメリカの会社ですが、カナダではどこでも売っているポテチの代表格です。
2)西部カナダ(主にアルバータ州)で超有名なオールドダッチ。こちらもアメリカの会社で、アメリカ産です。
3)大手スーパー・チェーン店のロブローズが販売するPCブランド(プレジデント・チョイス)が生産。
4)ポテトチップスとしては異色な製法のプリングルス。アメリカ産です。
5)トロントの100円ショップ(ダラーラマ)で販売されているDグルメシリーズ。今回食べた中では唯一カナダ製(Made in Canada)を明示したポテトチップスでした。
一応味を食べ比べてみました
ケチャップ味は元々かなりパンチが効いているので、比較してどれくらいの差が出るのか。幼い頃から食べているカナディアンに聞くと「味はそれぞれ違う」というのですから、やってみることにしました。
レイズ:舌に酸味が乗る、香りがあるスパイシー(グルテンフリー)
オールドダッチ:レイズより酸味と甘みが強い(グルテンフリー)
ローズオブ・ケチャップ:酸味が強くフレーバーに若干のクセがあるように感じた
プリングルス:プリングルスの味(ベースとなるポテチに味があまり乗ってない感じ)
Dグルメ・ケチャップ:甘みと酸味のバランスが取れて食べやすく感じた(ハラル認定)
ポテチとしてレイズとオールドダッチはずいぶん食べてきたので、食べ比べてみても馴染みがあり美味しく感じたのは事実。
今回ちょっと驚いたのは、100円ショップで売っているDグルメブランドが美味しかったこと。2ドルでタップリ入っているので、お得感が高い印象でした。
コンビニの賞味期限切れに注意
余談ですが、ビックリしたのがネットで調べた鳴り物入りでトロントで発売が開始されたというオールドダッチのケチャップ味、どれも賞味期限切れかほぼ賞味期限が来たものだけが棚に残っていたこと。
例えばレイズとPCは製造された年月が、プリングルスとオールドダッチ、Dブランドは賞味期限が書かれているという具合。
これはレイズ。製造年月日は5月19日の週で、消費期限は8月14日。約3ヶ月ということになります。
こっちは消費期限(8月24日〜9月8日)のみの表示。復路に直接印刷されているので見にくい場合があるので要注意ですね。
近所のセブンイレブンで買ったオールドダッチは消費期限切れ。味がイマイチだったのは、このこともあったのでしょう。特にトロントのコンビニは場所によって賞味期限の管理がしっかりしていないお店もあるようです。