【体験的考察】海外旅行の機内持込荷物と収納バッグについて

海外旅行の際、機内持ち込みの荷物とそれを入れるバッグについて、本ブログで多くの方が Google 検索から読みにきていただいている、「【体験的考察】機内持ち込み派の荷物サバイバル法」の続編として書いてみたいと思います。

取り上げるのは、前回のブログで最後に書いた3層のトラベルバックパック

これがアマゾンカナダで買った当時のスクリーンショットです。この手のバッグは探すとデザインの良いもの、色も様々かなりの種類が出ていました。

最終的に購入という段になり選んだのは、お洒落であるよりあまり目立たず機能的なラップトップが入る小ぶりなタイプ。そんなわけで、見た目は何の変哲も無い黒のどこにでもあるようなバックパックになりました。

機内に入るまでに使うモノ

このバックパックに順次荷物を入れていくわけですがその前に、海外旅行に持っていくモノを、行動の流れに即して仕分けをします。

まずは機内に入るまでに使うモノ。

一般的に考えると、空港でのチェックインから保安検査場〜搭乗口〜機内への流れで必要になってくるのは、

・パスポート
・航空券(予約票/メールのコピー)
・ビザ/旅程/現地で必要になる書類
・ボールペン(機内で入国カードを記入する時に必要)
・SIM カード入れ/SIM 取り外しピン
・海外旅行用クレジットカード入れ&財布

こんな感じでしょうか。

100均グッズでおまとめ

これらをバックパックの中に整理整頓して入れるため威力を発揮するのが、「100均ポーチ」

これまで試行錯誤してきて、こういう手軽で軽て丈夫な100均グッズで充分だと気付きました。もちろん右のカナダ楓柄のパスポートケースなど用途がはっきりしているのであれば可。中身がよく見える透明ケースを使うと、バッグに入れる際のおまとめが飛躍的にはかどります

まず右側にある最重要書類から。

パスポート/ボールペン/航空券(2つ折りにしてパスポートに挟んでおく)はセットにしてパスポートケースに入れます。これら搭乗まで出し入れがあるので、パスポートケースにまとめてしっかりと手に持ちます。

その他はすべてほぼクレジットカードサイズのもの。私は iPhone 用 SIM を機内で入れ替えなので、SIM ピンと収納ケース(カナダ在住のため、在留者カード/銀行カード/健康保険証も)をおまとめ。

最近はeSIM が始まってきたので、もし対応機器を持っている、あるいはWiFi ルーターを空港でレンタルする場合 SIM ピンなどは必要ありませんね。。、これらは必要ありませんね。

緑の小さなパスケースは、海外用のコンパクトなカードと札入れ。財布は日本と海外で分け、中身は適宜入れ替えます。カナダにいる時は公共交通機関で使うカード(プレスト)と身分証明書の運転免許証、お財布部分には多少のお札を入れておきます。

この2つが私の海外旅行の最重要品。これにスマホさえあれば、とりあえず問題はありません。

コンパクトなのでこのままでも良いのですが、念のため100均で買った同じ半透明の黄色のジッパー付きケースへ。

次にまとめるのは、以下のような細かなモノ。

・充電器/充電ケーブル/イヤホン
・マスク/ネックピロー
・保湿クリームなど携帯用の化粧品/携帯用歯磨きセット

写真はごく一部ですが、小物類はこのやり方でどんどんおまとめして、最終的にはポーチに入れていきます。

持病持ちだと毎日薬を飲まなければならないので、紛失や遅延が起きるスーツケースに薬は絶対入れません

種類によっては持ち込みに説明が必要な場合があり、長期滞在の場合は現地の医師に処方箋を書いてもらう必要が出てきます。薬品名とどのような目的の治療薬なのか、医師や薬剤師に聞いて英語でメモを取っておくとスムーズに行きます。

最後に威力を発揮するのが、無印良品の仕分けケース

バッグ内でポーチなど小物が散乱しないようにまとめておきます。その際、ジップロック(SあるいはMサイズの)も数枚入れておくと、旅行中に予期しないモノでバッグ内がごちゃつくのを防ぐことができ、整理整頓に効果絶大です。

重要品は内側ポケットへ

おまとめ→分類→収納という手続きを経て、いよいよバックパックの中へ詰めて行きます

背負うタイプのバックパックなので、取り出しやすい外側のポケットこうした最重要品を入れるのはNG。理由は、外から盗まれちゃうリスク。ポケットが多く便利にできているバッグの悩みでもあります。

 

最重要品はパックパックの中で最も手を突っ込みずらい内側のポケットの、さらに一番奥へ。これだけずいぶん違います。

パーツの多いレンズ交換式カメラを持って行く場合はまず、小さなカメラバッグにひとまとめに。こうすることで、本体/交換レンズ/バッテリー数個のほか小物類がしっかりガードされて収納できます。

この手のバッグで定評ある PEAK DESIGN のスリングバッグ、Sサイズだとこのトラベルバックパックの幅ぴったり

カメラバッグの上には、先程まとめた無印の仕分けケースを載せます。これで一応真ん中の大きな部分については完了。

この一手間を入れておくと、保安検査場でX線スキャンの際、係員がどういったものを機内に持ち込もうとしているのか一目瞭然。不審がられることなく抜けることができます。

背中側にある大きな開口部のパソコン/タブレット入れにはパソコンだけでなく、フォルダーに入れた書類がそのまま入れられます。

面倒な保安検査場では係員に「パソコンがあれば出してください」と言われますが、このポケットならさっと取り出し、検査が終わったらすぐにしまうことができ、大変便利です。

ビザなどの渡航資料はパスポートと一緒にしまいましたが、それ以外のちょっとした書類やらマップ、旅行中に手元に集まってきたコースターやらこまごまとしたモノのおまとめは、A5サイズのフォルダへ。とにかく何でもここに差し込んでおいて、バックパックの一番出しやすいポケットにしまいます。

バックパックの一番外側には小さなポケットがいくつかあり、キーチェーンがあるので鍵はここにつけておきます。念のためのボールペンも、いっぱい刺しておけば何かに役立つでしょう。

空港チェックインカウンターで

いよいよ空港へ。チェックインカウンターの手続では、順番待ちの時に一番奥のおまとめケースを出し、パスポートと必要書類を一発で取り出せて便利でした。

ウエブチェックインを済ませてあっても、預け入れの際に受け取る荷物タグの半券シールは、パスポートのおもて面に貼るかチケットの場合は二つ折りにしてパスポートに挟んでおきます

この時点でスーツケースは預け入れしたので、手荷物はリュックとパスポート&チケットのみ。これらを一緒に持ち、先に進みます。

保安検査場での対応

入り口あるいはその先の検査場で必要なのは、搭乗券のみ。スマホの電子チケットあるいは搭乗券はバッグにしまわず、手に持ったまま入り係員の求めに応じて提示します。

スキャンゲートを通る際には、

・ポケットは空にする
・ベルトは外す(場合によっては靴も)
・コートジャケットは脱ぐ
・パソコンやタブレットは出してトレイに置く

このように言われます。

バックパックからパソコンやタブレットを取り出しますが、専用ポケットのあるこのバックパックは取り出しが非常にラク。最近では前側からアクセスできるポケット付きのキャリーケースが人気ですね。

検査場では、取り出す/しまうの動作が簡単にできるバッグが威力を発揮します。またバックパック内は整理整頓ができているので、X線での検査も一発合格でした。

機内では・・・

搭乗時に多く見かけるキャリーケース。見ると分かりますが、片手がふさがっていますよね。後ろの人にぶつかったりして、混雑してくると取り回しが多少面倒です。その点バックパックは両手が空いているので、身軽です。

パスポートと搭乗券を手に持ち、搭乗口と飛行機の入り口で搭乗券を見せ、着席までスムーズに完了。

着席したら、バックパックは足元へ。機内持ち込みはこれ一つなので、座席上の荷物室を開け重いキャリーケースを持ち上げて通路に渋滞を作ることもありません。

必要なものはすべて足元にあるので、モノの出し入れは簡単。国際線の機体なら、ロングフライトでも足もまあまあ伸ばせるスペースは確保できます(写真は国際線ボーイング787)。

旅行先の入国カード(写真は英国の入国カード)は離陸後間もなく配られる場合と着陸前に配られる場合の両方があります。なかなか配られない時は、パスポートと搭乗券を足元のバックパックの所定の位置へ。入国カードが配られたら、足元のバックパックからパスポートが入ったポーチを取り出せるので、安心ですよね。

帰国便の機内では旅先の現地 SIM から日本用に入れ替えるので、一緒にポーチに入っている SIM ケース/SIM ピンを出し、同じタイミングで済ませてしまいます。これで日本に到着してすぐスマホが使えるので、安心です。

飛行機から降りた後

搭乗時と同じ手順で、パスポート入れさえ出しておけば入国手続きを済ませることができます。最近日本帰国時は顔認証ゲートへ誘導されるので、日本入国時に必要なのはパスポートを台に乗せるだけと大幅な時短になりました。

ここを抜けたらスーツケースを取り、税関申告書とパスポートを係員に見せて到着ロビーに抜けます。ここでは慌てず、パスポート入れをバックパックにしまい、現地用の財布を出して空港を離れます

ポイントポイントでの出し入れは、ポーチなどで整理整頓しておくことでうまく切り抜けることができます。コツは、最初におまとめした状態を最後までキープすること。ここだけ注意しておけば、バッグの中身は常にクリーン、かつ出し入れも素早くできるので、盗難リスクも最小限に抑えることができるでしょう。

今回のバックパックを使ってみた感想は、旅の移動中に出し入れを頻繁にするモノの収納バッグとしてなかなか機能的に出来ていて満足でした。