【イベントまとめ】トロントで遊ぶカナダデー2019年版

毎年7月1日はカナダ建国記念日の祝日(カナダデー)。今年(2019年)は月曜日が当日となり、土曜日からの3連休。どんな遊び方があるのか、イベントを中心にまとめてみたいと思います。

一年で一番楽しい時期

トロントは街として特に大きな観光名所があるわけではなく、どちらかというと都市的な生活の場、商業の中心地です。

移民の国で商業の中心地ともなれば、当然多くの人が世界各地から集まるわけで、その人々が街を楽しむためにイベントが盛んに行われます。それはオンタリオ州やトロント市が予算を出し計画立案にも関わるスケールのものも多く、食や文化、スポーツなどの分野で、中には北米全体でも指折りと呼ばれるほどの規模のイベントが計画され、長い年月の間恒例行事となっているものがあります。

トロント市公式ウエブサイトのカナダデー特設ページ

気候の良い夏(6月〜8月)には、毎週末といって良いほど様々なイベントが行われますが、何と言ってもその中心はカナダデーの祝日。建国記念日ですから、一年で最高と思われるほどの盛り上がりとなります。

この日を中心とした連休に行われるイベントですが、毎年6月頃には出揃いますので、ここでは現時点で分かっていることを中心に、特に人気の高いイベントをリストにし、概要を説明して行きます。

まずは開催が決定している大きなイベントを3つ。

トロント・ジャズフェスティバル

開催日時:2019年6月21日(金)〜30日(日)

みどころは、屋外ステージで行われる無料コンサート。会場はカンバーランド(Cumberland St.)とヘーゼルトン(Hazelton Ave.)の2カ所、ともにストリートを閉鎖して作られる仮設ステージで、スケジュールに従って次々と演奏が行われます。

カンバーランドステージ

ヘーゼルトンステージ

アクセスは地下鉄ベイ駅。カンバーランドの出口が、直近です。この付近はブティックやレストラン、カフェなどが多く集まるエリアとして有名。屋外ステージは大きくはありませんが無料なので、ショッピングの合間に気軽にジャズを聴くという楽しみ方ができるのが、ここで行われる利点でしょうか。

もちろんビックネームによる有料コンサートも行われます。今年は早々とダイアナ・ロス、ノラ・ジョーンズがリストアップ。スケジュールやチケット購入情報は公式サイトから

ウォーターフロント・フェスティバル

https://towaterfrontfest.com

日程:2019年6月29日(土)〜7月1日(月)
トロントは五大湖の一つであるオンタリオ湖に面しているので、湖畔でもイベントが行われます。最もきぼがおおきいのは、毎年恒例のこのフェスティバル。

昨年はH2Oパークの前にやってきた黄色いラバーダックが大人気で、下馬評は散々でしたが空前の人手を記録したようです。今年は久し振りに巨大帆船が寄港する伝統のプログラムに戻りました。

カナダデーの花火

トロントで花火を上げていいのは国民の祝日のみのため、カナダデーでは盛大に花火が上がります。

ここ数年、ダウンタウンで行われる花火大会は、

・Ashbridges Bay 公園
・Mel Lastman スクエア

上記2箇所の無料イベントに加え、Canada’s Wonderland(有料)でも行われます。 昨年は、Waterfront Festival でもミニ花火大会が行われたので、直前になって開催が決定されるものもあるようです。

ちょうどサマータイム中のため花火が上がるのは日没後の10時頃で、10分程度の(日本と比べると)こぢんまりとしたものですが、結構たくさん人が集まりコンサートなども行われますから、イベント全体としてはなかなかの盛り上がりとなります。

これらメジャーなイベントの他にも、カナダデー連休に合わせていくつものイベントが計画されています。

以下はめぼしいものをいくつか参考までに挙げておきます。

ディスティラリーのサンデーマーケット

http://www.thedistillerydistrict.com/

5月末〜8月末までの毎週日曜日、正午〜午後5時まで開催されるマーケット。2019年は5月27日(日)〜9月30日(日)を予定。蜂蜜、メープルシロップやチーズをはじめ、ローカルなクラフトフードの販売が行われます。

ここは19世紀のウイスキー醸造所跡地をリノベーションし、煉瓦造りのヨーロッパ風の建物を活かしてレストランやショップ、クラフトビールなどを楽しむこともできます。ここ数年、クリスマス・マーケットで注目されていますが、夏のイベントも充実してきました。

アクセスは地下鉄キング駅からCherry St.行きストリートカー(東行き)に乗り換え終点下車、約20分ほどです。

ブリックワークスのビールイベント「Brewer’s Backyard」

19世紀のトロントが大火に襲われた時、木造から煉瓦造りへと建築方法が変わった時に資材を供給したのが、Brickworks の始まり(公式ウエブサイト)。今ではトロントのエコロジー発信地として、新たに生まれ変わりました。

街の東を流れるドン川が作る渓谷内のにある施設は、ユニークなイベントが折に触れて行われていますが、「Brewer’s Backyard」もその一つ。クラフトビール・ブームが訪れたオンタリオ州のビール醸造家がここに集まり、リラックスした雰囲気の中で醸造したてのビールを味わうもの。

ダウンタウンの喧騒を離れ、緑豊かな施設内で行われる一味ちがったビールイベントです。