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直行便の運航状況・金額設定(2019年4月現在) アプリでチェックイン カウンターでは荷物の預け入れのみ 快適な最新型ボーイング787 機内食とエンタテイメント・システム 機内ネット環境 |
昨年10月中旬、バンクーバー発の全日空 NH 115 羽田直行便に乗る機会がありましたので、その時の体験をまとめてみたいと思います。
住まいのあるトロントは北米大陸の東海岸方向で、バンクーバーは大陸をまたいだ飛行機で5時間強の西海岸。実は 20 年間同じカナダに住んでいて、バンクーバーを訪れたのはわずか数回。そこで今回、日本への一時帰国のルートを初めてバンクーバーで2泊し、全日空が運行する羽田直行便に乗り、バンクーバー滞在を計画したわけです。
直行便の運航状況・金額設定(2019年4月現在)
アクセスですが、バンクーバーと日本はエアカナダ/全日空/日本航空が乗り継ぎなしの直行便を毎日運行しています。
発着空港は、羽田は全日空のみ、エアカナダと日本航空は成田。東京近郊に住んでいるなら羽田が便利。それ以外の地域からは国内乗り継ぎのため、成田発着も選択肢ですね。
エアカナダ 成田〜バンクーバー(公式サイト)
AC 4 成田(午後4時50分発〜午前9時25分着)
AC 3 バンクーバー(午後1時50分発〜午後3時50分着)
全日空 羽田〜バンクーバー(公式サイト)
NH 116 羽田(午後9時55分発〜午後2時50分着)
NH 115 バンクーバー(午後4時26分発〜午後6時半着)
日本航空 成田〜バンクーバー(公式サイト)
JL 66 成田(午後6時25分発〜午前11時45分着)
JL 17 バンクーバー(午後2時15分発〜午後4時25分着)
金額は時期にもよりますがおおむね8万〜15万という幅の中に収まるようです。日程に余裕があるのであれば、週末を除いた安めの火曜日あたりが狙い目です。 例えば夏の観光シーズンの7月。羽田〜バンクーバー往復料金。オンラインで調べてみましょう。

まずは往路。バンクーバーまでは、最安値で

時期によっては各社セールを行うこともありますので、タイミングによっては格安でチケットを入手できることもあるでしょう。 エアカナダと全日空はそれぞれの発着便をコードシェアしているので、国内線を全日空で乗り成田/羽田からカナダへどちらでも乗り継ぐことができます。 なお、エアカナダの成田便は季節で運行していない日付がありますので、旅行代理店などと相談してチケットを入手しても良いでしょう。
アプリでチェックイン

航空会社各社では、予約やチェックインができるアプリを用意する所が増えています。海外旅行ではルーティンと言って良い事前チェックインと電子搭乗券の発行。かつては出発カウンターで行なっていたものを、出発前に家で済ませられるのは便利ですね。全日空でも無料専用アプリがあるので、ダウンロードをしておきましょう。

手続きは、事前にアプリに所定の情報を入れるだけ。慣れていなくても設定は特に難しくはありません。チケットを買ったらできるだけ早い段階で設定をしておくことをオススメします。

全日空アプリは、24時間前になると自動的にウエブチェックインを済ませて搭乗チケットの発行までやってくれます。

エアカナダは24時間前に座席をリリースすることが多く、きっちりその時間にアクセスすると座席表を見ながら条件の良い前に移動ができるのですが、全日空では今回ほぼ満席のため移動できる座席は残っていませんでした。

搭乗券はスマホ(iPhone)のウォレットに入れることができるので、出発日前の段階では一応ここまでやっておきます。
カウンターでは荷物の預け入れのみ
チェックイン・カウンターの位置は、出発ロビーのほぼ中央。ロビーはカナダ国内線/国際線(International)/アメリカ線の3つに分かれていて、日本行きは国際線エリアにあります。詳細は、ターミナルマップ Terminal Map PDF が詳しいです。

カウンターでの手続き開始時間は、出発3時間前の午後1時15分。なお搭乗開始は出発時刻の30分前ですから、国際線搭乗の場合2時間前を目安にカウンター手続きを行うようにこころがけたいものです。

すでにウエブチェックインは前日に済ませてあるのでスーツケースを預けるだけ。列は2種類ありますので、「バッグドロップ(Bag drop)の列に並びます。

手続きは係員にパスポートを提示し、荷物タグの半券を貼った紙の搭乗券を受け取るだけ。搭乗口のゲート番号など最新情報が印字されているのは便利だと思いました。

保安検査場の入り口は、カウンターから徒歩で2分程度。私が抜けたのは午後1時半すぎ。混雑で待たされることなく終了し、手荷物を持って搭乗口まで徒歩で移動します。

距離的にはそれほど遠くはないので、この手の国際空港としては全体的にスムーズに搭乗口まで到着したという印象を受けました。
快適な最新型ボーイング787

搭乗時間のアナウンスに従って、機内へ。最新機種のため、機内はクリーン。

足元はゆったり。リュックサックを前の座席の下に押し込んでもまだ余裕があります。

正面にはおなじみのディスプレイがあり、その下にUSB充電ポート〜リモコンという配置。早速スマホを充電。

ディスプレイを日本語表示にできるところがいいですね。

リモコンは使いませんでした。

座席ポケットには安全のしおりと機内誌「翼の王国」が。

おなじみのビデオが始まると、間も無く離陸です。

普段は中央列の通路側両端の席を取るのですが、今回は珍しく窓際の席を指定したので景色が綺麗。ただ3ー3ー3という座席の並びの難は8時間のフライトで1〜2回のお手洗時、通路側のお二人には立ってもらわなければなりません。今回は偶然真ん中の席は空席でしたのでラッキーでした。

あっという間に飛び立って、眼下には美しいバンクーバーの海沿いの景色が広がります。席はちょうど翼の全景が見える位置でしたが、静粛性に優れた787は昔のようにエンジン音に悩まされることはありません。

お手洗いは、ウォシュレット付き。エアカナダの同機種では外されていましたが、さすがローンチカスタマーの全日空機には標準装備です。
機内食とエンタテイメント・システム
到着まで9時間を過ごす中、飲み物とお食事サービスは夜/朝の2回行われます。

安定飛行に入ると、機内サービスが始まります。テーブルは二つ折りで、カップホルダーの穴あきタイプ。開いて待ちます。

日本の航空会社ならでは、ビールの銘柄に「一番搾り」があるのですね。久しぶりに日本のビールをいただきます。おつまみはおかき。

和食を選択。

朝食は、ボックス入り。

中身は ミニバーガー/ヨーグルト/フルーツ。お食事も美味しくいただきました。普段はエアカナダのトロント直行便にしか乗らないので、日本のお食事は美味しかったです。

エンタテイメント・システムは日本語の映画やテレビ番組が結構ラインアップされているのも、日本の航空会社ならでは。映画を2〜3本見れば、充分に時間を潰すことができます。
機内ネット環境

バンクーバー線には、無料で利用できるエンタテイメントシステムの他に、有料サービスで機内ネット接続ができます。手続は、機内のシートポケットに差し込んであるパンフレットに従えば数分で済ませることができます。事前に知りたい場合は、公式サイトに詳細が掲載されています。
1)アカウント作成から接続まで
ここでは実際に接続するまでの工程を実体験を踏まえてまとめておきます。なお使っているのは iPhone X と iPad pro です。

機内ネットは出発10分後から着陸10分前まで使用可となっていますから、接続状態になってからアカウント作成をします。

機内に乗り込んだら「機内モード」にした後に「設定」から Wi–Fi を開き、ネットワークを選択から「ANA WiFi Service」をタップします。

接続ができたらアプリ選択画面に戻り Safari などのブラウザを開くと、自動的に ANA のポータルサイトに接続します。

最初に「サインイン」をタップし、

次に「新規アカウント登録」をタップ。

ログイン・アカウントを作ります。

料金(30分/3時間/フルフライトの3種類)を選び、クレジットカードで支払います。

支払が済むと「接続」ボタンのある画面になるので、そこをタップするとインターネットにつながります。

申し込んだフルフライトの接続可能時間は24時間。画面にはカウントダウンの時計が表示されています。

複数の機器でインターネットに繋ぎたい場合は、繋がっている機器でログアウトをし、次に繋ぎたい機器でログインをする必要があります。
これをしておけば iPhone や iPad など違う機器でインターネットを使うことができます。また、ログアウトをしないと機器を使っていなくても繋ぎっぱなしとして時間がカウントされますので、30分あるいは3時間プランを選んだ場合は、こまめにログアウトをしておけば時間の無駄が省けます。
2)機内インターネットでできること

利用ガイドのページにはフライトプランごとにデータ利用上限が決められているのですが、トロントからバンクーバーに来るまでのエアカナダで機内ネットを試した後だったので大いに期待したところでした
飛んでいる時間帯は日本の日中のため、繋ぎっぱなしにしておき連絡を取り合いながら時間つぶしができるのがいいと考えてフルフライトにしたのですが・・・印象としては、エアカナダより出来ることは限られていたと感じました。
実用になるのはちょこっとしたテキストのやりとり(LINEなど)のみ。エアカナダの機内で快適にストリーミングができた Spotify はつながりが良くない状態。ここがうまくいかなかったので、実質使ったのはせいぜい1時間程度だったでしょうか。
もう少し使えると良かったかな、と言う印象でした。
これまでの搭乗記一覧 |
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【搭乗記】ローカル御用達トロント・シティ空港からエアカナダ7958便でモントリオールへ |
【搭乗記】エアカナダ・ルージュ関空発〜バンクーバー線に乗ってみました |
【搭乗記】エアカナダ・羽田~トロント直行便プレミアム・エコノミー |
【搭乗記】エアカナダ、トロント〜羽田直行便ビジネスクラス |
トロントからケベックシティへ約1時間半のPORTERエア |
エアカナダ機内インターネット使用記 |