Minidox を変更して30%分割キーボードを作ってみた

公開されている Minidox のKicad データをいじっているうちに、親指側の手前 3 キーを取ったらかなりコンパクトな分割キーボードができるかもしれないと考えましたので、早速実行してみました。

まずはオリジナル基板データでは Cherry MX と Alps 共用スイッチが使われていますが、ソケット化(Cherry MX)します。

まずは一番下の親指側キー三つを削除。同じ配線の中にあるのでダイオードとスイッチを消し、繋がっていた配線の終端からたどり、配線エラーチェックを行います。

外形が変わりますので外形線/カットラインを変更し、3Dビューで繋がりに問題が出ていないかも見ておきます。出来上がったらいつものように深センにある JLPCB.com に注文。基盤のサイズが小さいので、たった2ドル(送料は11ドル)。これまで結構失敗してきましたが、安いので間違えてもダメージ小というところでしょうか。

基板の大きさを iPhone と比較してみました。なかなかのコンパクトさですね。キー数が少なくはんだもシンプルのため、組み立ては難しくはありません。

今回は分割キーボードのため、Pro Micro が左右の基盤用に2個と TRRS ケーブル(4極)が一本別途必要。その他ソケット化のため Pro Micro 用ピンソケット2個/スイッチソケット(26個)、スペースの関係でホルタイルソケット(8個)も用意。小型な SMD ダイオードを使っていますが、一般的なモノでも大丈夫。

 

はんだが終わったら、Pro Micro にキーマップを焼き込み、スイッチをはめてケーブルを繋ぎ、マップがしっかり動いているか、はんだ付けの抜けがないか、基盤が動いているかを確認します。

仕上がりは Gherkin と同じ 3X10=40 キーになりますが、

分割なので左右は15キーずつでコンパクトです。

最後に iPad Pro のドローソフトでケースをデザインし、アクリル・レーザーカットを注文します。

完成(真ん中のキーボード)です。